今日も鳳ゲームショップでは仕入れの時期
秀政「おい、シンコ! チーズを買ってこい!」
シンコ「わかりました!」
シンコ(チーズ……変なものを頼むんだなぁ)
秀政「おう、買ってきたか!」
シンコ「はい! これでよかったですか?」
秀政「……ば」
秀政「……バカヤローーーーーー!!!」
シンコ「え、えっ……?」
秀政「お前は何年エロゲショップ店員をやってんだ!!! チーズで本当にチーズを持ってくるやつが居るか!!」
シンコ「ち、チーズをつまみにしてお酒でも飲むのかなって……」
秀政「お前は何年エロゲショップ店員をやってんだ!!! チーズで本当にチーズを持ってくるやつが居るか!! もういい! 辞めちまえ!」
シンコ「うっ、うわぁああああああ!」バン
将太「シンコくん!!」
シンコ「将太くん……」
将太「店に戻ろう」
シンコ「もう僕は駄目だよ……チーズなんて、わからないし……」
将太「……大丈夫、本物の初回版を探して持っていけば許してくれるよ。一緒に探そう!」
シンコ「……ありがとう。将太くん」
将太(でも……チーズなんて名前のエロゲ、あるのかな?)
ゲームショップA「うーん。チーズなんてゲームはないかなぁ」
ゲームショップB「チーズ? そんなのが欲しいならスーパーに行ったほうがいいよ」
将太「おかしいな。みつからない……」
シンコ「やっぱり、僕が辞めて責任を取るよ……」
将太「駄目だよシンコくん! それじゃ解決しない! ……チーズ、一体どうすれば……」
???「困ってるようだな」
将太「抜きゲの辰さん!」
シンコ「どうしてここに!?」
辰「エロゲを探してるって聞いてな……チーズだろう? こっちに来いよ」
辰「これが……チーズだ」
将太「新世黙示録 ~DEATH MARCH~……このゲームが!?」
シンコ「で、でも辰さん。このゲームにチーズなんて要素は見つからないよ……」
辰「百聞は一見にしかず……プレイしてみろよ」
将太「は、はい……」ブゥン
シンコ(うわぁ、辰さんのデスクトップ、抜きゲしかないや……)
シンコ「パッと見は普通だね……」
将太「うん。スタートして……」
将太「なんだこれは……最初のプロローグで凄い酷い!」
シンコ「凄いや……現代社会批判、最近の若者批判を主人公が最初に食傷気味なくらいにしてくる……!」
将太「くっ……進めるだけで目眩がしそうだ」
シンコ「シモネタも、R18を活かしてない……下品過ぎるおじさんの野次みたいなトークばっかりだ」
将太「家族のいる前で、母親と妹と隣のお姉さんが生理トークを始めるなんて……作者は女の子を何だと思ってるんだ……」
将太「同級生の会話も同じノリで酷い……でも、チーズ要素なんてないぞ?」
シンコ「うん……どこにもチーズなんて」
辰「おいおい、その先に進めば分かるぜ?」
将太「えっ……?」
将太「これか……このチーズを買ってきて! が新世黙示録がチーズと呼ばれるようになった原因なんだ」
シンコ「……ええっ!? なんでグラタンを作るのにチーズを忘れたんだ……?」
辰「ふっ、連続殺人鬼が出て、自転車がパンクさせられて、明らかにヤバイ死にかけの爺がいてもチーズを買いに行こうとする。それがこのゲームがチーズと呼ばれるようになった原因だ」
将太「なるほど……それにしても、ここまでだいぶ端折ったのに、こんなにもクソゲな雰囲気が出てる……この発言なんて、意味がわからない! 家族の人数分を変えばいいのに……!」
辰「おいおい……まだこのゲームの本領は、発揮されてないんだぜ?」
将太「これで……まだ、発揮されてない!?」
続く
ボツネタ