この世界の闇。ここはクソエロゲ3丁目

たまに布教しつつクソエロゲの闇を伝えて世界の広さを教えるブログ

なーにが「悪魔と夜と異世界と」じゃ。こっちは「苦行と眠気と不快感と」じゃ。

えっ!? 前回の更新が2022年!?

 

ということで、一年ぶりに更新されたブログ。前回の「LOVE・ディスティネーション」という特級クラスの破壊力を持ったクソエロゲをクリアして平和な世界を享受していました。

 

だが、2022年……! 新たなクソエロゲが大賞に選ばれた……!

そのタイトルは……

悪魔と夜と異世界と!

 

 

お、2000年代初頭のゲームかな? と思うかもしれないけども、これはれっきとした2022年発売のゲームです

 

このゲームに関して言うなら、

不快虚無のクソエロゲ

クソゲータイプで言うならグリモ・ラヴに近い虚無タイプといえるが、正直こんな念能力のタイプ分けみたいな事を出来るようになった自分を反省した方が良いような気がしてくる。

 

さて、そんなこのゲーム、まずスタートダッシュだが……

 

 

いきなりの批判から始まる。ヘイト創作か?

親類縁者されたのかと思うくらいに主人公は「ラノベの主人公なら~」「俺TUEEE!」とか言って引き合いに出して自分を下げる。これが飽きるくらい繰り返し描写される。何? 賽の河原で石積んでるの?

 

このディスに何の意味があるんだよこのクソ野郎がよ~~~~!!!!! 

という気持ちになりながら読み進めて、空から降ってきた女の子のピンチに巻き込まれる。

お前が馬鹿にしてた奴と同じ行動してるんじゃねえかボケーーー!!!!!!

と、読みながら心の声を大にして言いながら主人公にキレるのは当然だろう。

 

本当にここにたどり着くまでに「はぁ、困ったなぁ……俺は可哀想な一般人……酷い目に合うし、女の子にはモテるけど、別に嬉しくないし……創作の主人公ならもっといいのになぁ……はぁ、困ったなぁ……」と狂ったコログみたいなことを言いながら日常パートを進めたので主人公に対しての好感度は地面よりも低い。

こんな感じのノリである。

 

ちなみにこの事件に関しては一切語られない。

まあそういう大変な事があったんだよー! な、なんだってー! と俺達を思わせようとしてくるだけである。なんやねん。

とまあ、そんな日常を過ごしていると突然事件が起きて空からヒロインが降ってくる。

降ってきたのは吸血鬼の女の子。

そして、その子の命を狙ってやってくる天使。さらに命を狙われる主人公!

どうなっちゃうの~!? という展開……にはならない。

そんな無難なら普通に話題にならずに消えていったかもしれない。

 

ちなみに、この前にアリスという女の子が殺されていると言うイベントがある。

だが、この前に散々前振りで「アリスはヤバい存在」「そのせいで自分は事件に巻き込まれまくり」「あと、普通じゃ無い存在もいっぱい居る世界」などの情報が開示されているせいで「ああ、死んでは無いんだろうね」位のノリである。出し方下手くそすぎないか?

 

ちなみにこのゲームにおいて主題となるのは「天使や悪魔たちなどの超常存在達と戦う」って感じの話になる。

 

主人公は弱いが不死能力を持っているので、それでなんとかする……みたいなのがやりたかったんだろうなぁとは思う。

ただ、主人公の好感度がクソ低いしテンプレを馬鹿にしながら雑なテンプレ展開をされるので本当にイライラしながらテキストを読み進めるという、自家中毒みたいな現象を疑似体験出来る。したくねえよ。

 

さらに、この中でメインで出てくるの天使と悪魔と吸血鬼たまに魔物? かなぁ……みたいなのだけである。誇大広告だろ

 

さて、ここまで不満をぶつけてなんだがまだ終わらない。

もっと地獄に付き合って貰う。

 

序盤の展開で「最初に主人公が事件に巻き込まれる途中のシーンからスタート→前日からその日まで遡っていく」という手法が採られている。

いわゆる、「何がどうなってこの状況になったんだろう?」というフックから遡っていく事で引きつけるわけだが……

 

 

テンプレ展開を我慢しながら、事件に巻き込まれるまでをクリックして。

 

 

学校に通っている主人公の授業などのシーンを通過して……。

 

 

二回目の朝を迎える。

少なくとも二日以上経過してるじゃねえか!!!!!

と言うか冒頭のシーンが存在しねえじゃねえか馬鹿!!!!!!!!!

 

そう!!!! なんと!!! いきなり大嘘をぶっこいて存在しない前振りのシーンなのである!!!! OPにも入ってないプロローグでやることじゃねえだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

とまあ、このゲームにおいては「意味の無い設定」「ガバガバすぎて嘘になってる事」「特に意味が無いし不快な発言」がそこら中にちりばめられている。キラキラと輝くダイヤモンドダストではなくてただのダストだ。

 

あと、地味にこういう無駄な選択肢もあったりする。

主人公はどういう選択肢を取っても「はぁ~、俺は逃げようと思ったのに勝手に体が動いちゃったなぁ~俺って人情味の無い奴なんだけどなぁ~」とか言い出して本当に死んでくれって思う。まあ雑魚なので死ぬのだが。

 

さて、ヒロイン説明をすると色々とツッコミが多いので大雑把に言うと

主人公ベタ惚れ3人娘と時代を間違えた暴力理不尽存在ヒロインの4人体制である。テンプレだしなんなら2000年代初頭からやってきたの? と思いそう。タイムマシンかな?

細かいことを言うと長くなるので個別ルート説明で解説しよう。

覚悟をして欲しい。俺はしてなかったのでダメージを最大限喰らったよ。

 

主人公陣営……というか、この作中でトップクラスの最強存在である悪魔のアリスというのがいるのだが、本当に全能に近い存在で主人公を悪魔の眷属としている。

上で死んでた子である。


本当に何でもありで、「心を読める」「作中でも最強の実力」「未来予知も出来る」「色んな神話に出てくる武器を持ってる」みたいなキャラなのだが、そのせいで作中での緊迫感が本当に無い。全部知ってるし先回りした上であえて主人公を放置して楽しんでるみたいな設定なのだ。

 

そして、そのアリスが主人公を虐めて楽しんでいるのだが……

こういう理不尽な存在に虐待される主人公というのは、昔から色々と創作で登場する。例えば、魔人探偵脳噛ネウロという作品だったりGS美神 極楽大作戦!!」だったり。主人公であるポジションが酷い目に合ったりするのはよくある。ここは古くても名作でめっちゃ面白い。是非読んで欲しい。なんなら、このゲームよりもコスパは良い。そして、名作に比べなくても、何も面白くないし正直見てて不快ではある。

 

そういう作品と比べて何が悪いかというと基本的に解決する事件が無いことであり、アリスに具体的な動機がない事だと思う。

ちょっと真面目な分析になっちゃうが、主人公が一方的な暴力でボコボコにされて反抗出来なくて終わり~みたいな展開なのが正直悪いのだろう。

ネウロであれば虐待に反抗したりやり返したり言い返してドツき漫才みたいになっている。美神だと、銭ゲバなのと主人公がスケベなので罰として成り立っている。また、2作品とも主人公と相棒ポジションで事件などに立ち向かうので信頼関係の成り立ちが見て取れる)

 

いわゆる一方的な暴力に対して主人公が何もしないので、本当に理不尽に暴力に晒されて意味も無いやり取りをして難か借金増えて不幸だ~と嘆く主人公を見てるだけなのだ。大昔の間違えたツンデレみたいになってるな。

 

じゃあ、他の癒やしになりそうなヒロイン達は? と思うかもしれない。

全肯定BOTみたいな感じで基本的に主人公凄い! 主人公はいい人! 主人公が好き!からブレることはないし、主人公の悪いところとか主人公の間違いを正して食えない。あと、ボケとツッコミとしても機能してくれない。賑やかしみたいな存在である。

お前の馬鹿にしてる俺TUEEEE作品のヒロインじゃねえかよ!!!!

 

ちなみに、最初の助けた吸血鬼の女の子を助けた際に、危機的状況を乗り越えるために己の地を限界まで吸わせることになる。(ちなみに冒頭のシーンの場所なのだが、知らないシーンしか出てこない。マジでなんなんだよ)

吸血鬼の眷属にして貰うことで、悪魔吸血鬼二つの力を持った存在となった主人公!

 

その力を持って天使を一度は撃退するが、まあ事件は終わってない! この先は!? となるのだが――

あっさりと解決する。

引きとか……ご存じでない!?

 

とまあ、なにか「お、面白そうなイベントの切っ掛けになりそうだな!」と思った部分を丁寧に削り取られて、「ああ、怠いし流す場面だな」ってところがフックにされたりする。逆張りの満漢全席みたいなゲームなのである! お腹壊しちゃうよ。

 

とまあ、かなり失敗しているゲームだと分かるが、個人的に言えば主人公が多少なりとも好感が持てる造詣なら「まあ、ちょっとテンプレ臭いけどいいかな……」ってなるラインではある。と言うか許せるラインではある。

全ては斜に構えた高二病みたいな批判しかしない主人公!お前が諸悪の根源なんだよ!!!!

殺○ぞ~~~~~!!!!!

 

 

とまあ、怒りを伝えたところで、このゲームの共通ルートにおける敵は存在している。

天使こと、つばささんだ。

この天使によって、悪魔と吸血鬼と関係のある主人公とその周囲が狙われる話である。

この天使も天使で色々と言いたい事があるのだが、まあそれはいい。

 

そして、この天使は邪悪な存在である悪魔と吸血鬼を滅するために策を弄して主人公達に関わる事になる。

そこに置いて、とあるヒロインと関わりの深い敵が出てきたりする。そのキャラは割と造詣自体は好きなので好ましい。

 

ちなみに、主人公の親友ポジションも存在していて

左から

・主人公の女装姿を見てから本気で惚れて主人公を彼女にしたい山田

・常識人だが、なんか一番ヤバいと言うフワッとした情報だけ出された神谷

厨二病発症者だけど、根本的には恥ずかしがり屋な橘

 

と言う三馬鹿となっているらしい。

テンプレじゃねーか。

 

色々とこの友人ポジションも関わってくるのだが、なんかこう……橘は共通で深掘りされる良いキャラなのだが、山田は主人公にセクハラしてボコボコにされるっていう時代を間違えたキャラで、神谷もなんか訳知り顔で主人公に忠告をする親しみが持てないキャラではある。

やっぱりテンプレじゃねーか!!!!

 

ちなみに主人公は低身長(あんまりそういう描写は無い)で女装をするとはっと見る美人になりカフェの看板娘ポテンシャルがある。

 

とまあ、このゲームは全てにおいて己の馬鹿にしたテンプレを煮詰めた展開でブーメランしながら自分を切り刻み、通るべきルートを崩落させて獣道で遭難寸前になりながらゴールに行くまでのゲームである。何のゲームの説明なのか自分でも分からなくなってきた。

 

なんと、ここまで説明してキャラの説明を殆どしてない。

そう! 実はこれ、地獄の入り口なのである。キャラ説明と個別ルートの説明。この二つが組み合わさるときに更なる絶望が待っている。

さあ、この先も付いてきてくれよな!

 

P.S このゲームをクリアするのに半年以上経過しました