この世界の闇。ここはクソエロゲ3丁目

たまに布教しつつクソエロゲの闇を伝えて世界の広さを教えるブログ

姫騎士、異世界、復讐を混ぜたのにドリンクバーのゲテモノドリンクになったんだが?

ふらっと更新される記事。待っていた人はおまたせ

さあ、ここからが本当の地獄だ

まず最初の地獄の番人は異世界からの転移者であり、主人公に世界を救われた恩を返したいとやってきた押しかけ女房ならぬ押しかけ姫騎士

 

エリザベート・リア・クラウソラスさんである

 

長いので作中ではエリザと呼ばれている。何ならフルネームで呼ばれることはそんなにない。

 

さて、このキャラは「自分が住んでいた世界であるクラウソラスを救ってくれた主人公のために恩を返しに来た姫騎士」という子である

と、いきなり授業中に召喚されて主人公の社会的地位をボロボロにしながら登場し、主人公の身に覚えのない恩を返すためにいろいろと言ってくる子である

 

ちなみに主人公はこう言っている

い、イヤミったらしい……!!!

 

この主人公、言動の端々からなにかイヤミというか、ちょっと微妙に喋っていて「うわ……」となる感じの言葉遣いをするのだ。

ここらへんに関しては重箱の隅をつつきすぎでは? とは思うかも知れない。勘違いしないでほしい。重箱のど真ん中にシュールストレミングが置かれていて、食べれるものを探した結果見つかっちゃうのだ。最初から真ん中を食べれたら探さないんだ

 

ちなみにクラスメイトはこんな反応をしている

見ていた時に、「いや、それはおかしいだろ。というか何? なんか主人公に対する悪意だけ割増だな???」とは思った

 

普通に考えると何事? となるし、そんなことをする奴みたいな評判はなかったはずなので、なにか起きると「主人公が悪い」と自然となるのかもしれない。

(ちなみに女装はバイト先の悪魔にさせられているらしい。いやまて、そんなに女装してるって情報が広まってる話あったか? やめよう)

 

ぶっちゃけここの段階で主人公は嫌いなので、酷い目にあっても可哀想だとは思わないが、それはそれで理不尽な目にあって不快に思わない理由にはならないんだよロック……だから、この話はここで終わりなんだ

 

それはそうと、このゲームでは暗転をブラックアウトとやけに表現する。

……ブラックアウト? うっ、頭が……

 

www.kusoeroge.com

 

さて、このエリザの説明をしてなかったのでもっと説明していこう。

基本的に、この子は「主人公はできる子。自分には勝てない素敵な男性」という概念で突っ走り、主人公を何かと持ち上げるキャラである

 

そんな持ち上げを受けた主人公は

往年の謙遜系主人公ムーブをする。ちなみに戦闘力だけで言うなら作中の戦えるキャラでは最弱ではある

 

一応は作中だと盲目的に主人公で間違いないというし、主人公は別人と勘違いをしていると思いながらも結局一緒に暮らすことになる

(そしてラブコメパートは死ぬほど虚無である)

 

主人公で間違いないので、記憶を失ってると思ったエリザは思い出すまで暮らすことに

ちなみに転移の魔法陣は一方通行で何も保証はない。つまり、何も考えずに恩返しにやってきたのだ。ちなみに一国の姫だそうだ。交換留学ってレベルじゃねーぞバカ!

 

さて、そんな日々を過ごしてると共通でついに明確な敵が出てくる。彼の名前は伊佐敷(いさしき)

 

天使のつばめ(緑髪の下のキャラ)によって力を与えられ人格を弄られた、かつて異世界転移をして帰ってきた少年である。こんなに悪い力を与えられて悪いことするぜって顔になるんだ(驚愕)

元はもっと純朴な青年だったらしいが、天使パワーによってこんな斜に構えたポーズをするようになった

ここらへんは割と嫌いではない。ちなみに伊佐敷は下記の様な事情を抱えている

・元いじめられっ子。両親からも虐待されていたらしい

・そんな中で異世界(エリザのいた世界)に転移させられて戦う事に

・しかし、そこでフォローも何もなくて使い捨て扱い。めっちゃ人が死ぬし本人もトラウマになる

・引きこもってるところに目をつけた天使が利用しようと接触。今の悪になる

 

という感じの事情である

 

更に主人公の友達の3バカの一人である厨二病少年のかつての友人であり、そこで厨二病君の掘り下げや成長などがあり、そこは嫌いじゃなかった(主人公は変わらずウザかった)

 

この伊佐敷周りの話自体は……実はそこまで悪いとは言わない。個人的には「おお、このゲームじゃなければ掘り下げて面白くなる奴~」でテンションが上がるとは思うし、このゲームでもまあ不快だがベースが悪くないので見れるラインである。

 

どうしようもない事情に巻き込まれて、悪に堕ちるしかなかった伊佐敷。そういう無情さは好きだ。下のような展開も個人的には好みである。精神をいじられてもそれに納得して破滅に向かう悪はいいよね。言動と行動に一本芯が通ってて。

 

やはり、こういった言動の筋が通っているキャラは見ていて好きだ

伊佐敷はエリザの世界の暗部に巻き込まれてしまったのでエリザの世界が許せない。

だから復讐で八つ当たりなのだ。そういった怒りも納得である。問題は、エリザがふわっとしてる因縁なせいで色々と乗り切れないことくらいだ(だってこいつ、元の世界に帰れるかも分からんし……)

 

伊佐敷、なかなかいいキャラである。そんな彼の、戦闘シーンを見せて……

(つд⊂)ゴシゴシ

 

 

ち◯ちんからビーム出してる!?

 

最初見た時、腹筋が壊れるかと思ってしまった

魔法を出すにしても位置を気をつけてほしかった。戦闘シーンの続きに出てくる

ちょっとポーズは変だし腰が入ってなさすぎるけど、まあまだマシかもしれない

いや、改めてみると立ち絵と違うな? どうして……

 

そして戦いの末に力を使い果たして死ぬことになる伊佐敷。ここのバトルは……うん、ほどほどだった記憶はあります

最後まで後悔はせずに、己が望む悪であったという姿は個人的にはとても好ましかった

 

(聞いてんのか。何かと主人公じゃねーがうるさすぎる主人公さんよぉ!!!!)

 

そして主人公は戦いが終わった後に、伊佐敷を救えなかったことが悪いと言い出す。いや、違う! というエリザにいいや、救えるのは俺だけだという。

そして伊佐敷を救うために……

 

 

悪魔の力を借りて歴史改変。過去の伊佐敷を女装して性癖を歪めて救うことになった

 

◯すぞ~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

この展開は本当にクソだと思うっス。奇譚のない意見ってやつっス。

というのも、過去の悲劇を無かったことにするのに女装した主人公がくさすぎる三文芝居で騙してなんとかする。死んでいったいさ式の尊厳も何もあったもんじゃない。いやまあ、そんな事気にする奴がこの主人公なわけはないが。

 

そして、何よりも主人公がこれで異世界転移をすることになるのだが、そこら辺が下のような展開である

 

スベってますよ(残酷な指摘)

はっきり言えば、この伊佐敷というキャラの過去は結構暗い。そしてその末路をしっかり描いたので個人的にはそれに報いる濃度と真摯さが必要となる。

 

だというのに、ネタ面で茶化すような展開。主人公も真摯さが足りない。そして、残ったのはギャグによって女装した主人公に惚れている綺麗な伊佐敷だけ

すんごいキャラというものに対する冒涜というか、凌辱展開では……? 正直、この展開とこの顛末に関してはマジで最悪だったと言える。伊佐敷みたいな事情があってもシを後悔しないような一本筋の通る悪党が好きなので余計に最悪だった。

 

とはいえ、ここで異世界転移である。タイトルにもある異世界なので、どんな物語が……

背景使いまわしですか!?!?!?!?

 

異世界の話、一行で終わり!?!?!?!!??!

 

あっさり帰っちゃうの!?!?!?!!?!?

 

タイトルにある異世界、フレーバー程度の価値しかなかった

いや、コレに関しては期待はしてなかった。全くと言っていいほど。しかし、それでも異世界の話をちょっとするなら割とまあ受け入れられるなとは思っていた。

 

色々あったの1行は予想できんて!!!!!!!!!!!

 

何が恐ろしいか。それはここで共通ルートが終了なのだ!

つまり、どのような道筋を通るとしても絶対にこの話を見ることになるのだ!

 

 

さて、今回のエリザルートだが……何も無い

 

いや、本当に。いや。突っ込むクソはあるが下のような感じなのだ


 

という感じで、エリザは伊佐敷の件で罪悪感を抱いている。幸せになって良いのか? そして、エリザを好きになった主人公はエリザを幸せにしてあげたいと行動するみたいな感じだ

 

 

ちゃんと、創作物を馬鹿にする事も忘れない。くたばれ!!!!!!

そして、その後はなんやかんやあって結ばれて下のようなエンドになる

 

びっくりするくらいに詰まらないメタエンドを提供される

 

まあ、これはいいのだが……

 

エリザが「私の罪を償うために莉緒に体を捧げても良い」とか言い出すのに関してマジで文句を言いたい。

 

お前の!!! 世界の不始末を!!!! 個人間のやり取りで!!!! なあなあにしようとするな!!!!!!!!!!!!!!!!!!

なにを犠牲者を出汁にしてちょっと幸せになろうとしてんだバカ!!!! やることは!!!! 元の世界に戻って!!!!! 是正して!!!!!!!! 犠牲者を増やさねえことだろバカ!!!!!!!!!!!!

マジで言い出して「倫理観どうなってんだ?????」と度肝を抜かれた。そして、死んでいった伊佐敷の思いすらもガン無視されていた。可哀想を超えてもはや悲しさすらあった。このゲームのクソなのは、「倫理観がおかしい」という部分もあるのだ

 

ちなみに、天使はこのルートは出てこない。幸せな二人はキスをして終了となる

キスシーン、顔アップでアヘ顔されるの怖いからやめてほしいし近すぎるよ

 

 

さて、このルートを総評すると

 

責任感も何もねえ、信償必罰を勘違いした放蕩娘とやれやれ系主人公の織りなすストレスフルストーリーである

 

一国の姫が、自分の世界を放っておいて戻る宛もないのに恩返しに主人公のもとに来るなら元の世界は忘れるべきだし自分の世界の不始末に対して「私が責任を……」というのなら自分の世界に変えるべきである

そういう常識的な部分が抜け落ちたせいで「嫌な奴らが自分たちで盛り上がって内輪で馴れ合ってる」みたいな失敗したサークルみたいになってしまったのだ

 

特に、伊佐敷に関しては過去改変をして助けるをギャグにしたのがいただけない。命をかけて戦い、罪と罰をなあなあにしている当たりが真摯じゃなさすぎるのだ。

あと、普通に民度が悪いゲーム過ぎるという感想も抱くことになるだろう。このゲームは細かなダメージが世界樹の迷宮レベルでダメージがある。死んじゃうよぉ

 

さて、このルートの次は幼馴染吸血鬼の女の子ルートである

えっ? なんで二人まとめてるのかって? 勘の良いガキは嫌いだよ。そういうことです。お楽しみに!!