この世界の闇。ここはクソエロゲ3丁目

たまに布教しつつクソエロゲの闇を伝えて世界の広さを教えるブログ

ボクシングでローキックは止めろ(マジギレ)

 

 

さて、スタートからいわゆる最近流行りの陰キャ女子系に見えるだろう。

個人的には大好きなジャンルではある。自己肯定感の低いけど好きな物に熱量があるとかコミュニケーションに難があるからこそ、そこをクリアして仲良くなる野は非常に素敵だ。文学少女もそうだが、やはり仲良くなると言う過程においてキャラの魅力はドンドンと増えていく。

 

まあ、このゲームにそんなのはないのだが……

 

さて、前回から期間があいたが更新である。

何が怖いかと言えば、忘れて記事を書くために二週目に行くことである。視覚的な負担が多いこのゲームを何週もすると最終的に目が潰れる事は自明の理である。

 

というわけで、まだ覚えているうちにこのゲームにおける足技ルート、親友ルートを消化していこう。

前回がマイクタイソンのパンチだとしたら、このルートは足技でありとんでもないローキックである。大木が折れるレベルなので立てなくなる。人によっては死ぬだろう。

何故かって? その理由は……

 

という感じで叫びたくなるような登場人物どもである。

さて、このルートの攻略対象は二人。

 

教室で本を読んでいる大人しい文学少女

 

主人公以外の唯一の男の子であり、地元のヤのつく権力者の息子である親友くんである。

 

さて、地雷というのは「もしかして男の娘のことかな?」と思うだろう。

いや、待って欲しい。むしろ男の娘というジャンル自体は筆者は大好きだ。なんなら、女装山脈だってプレイしている。男であるトラップを食らってローキックだと言っているわけではない。そこだけはちゃんと抑えて頂こう。

 

はい……。

さて、じゃあ何が問題なのか?

 

まず、このルートは主人公が誰を攻略するのか? というときに「俺を選ぶなら良いよ」というアピールを繰り返す親友。最初は、精神的には女の子パターン、実は男だと思ったら女パターン、普通の男で好きになったなど様々な想定をしていた。

 

そして、上の文学少女の話を進んでいってとある転機が訪れた。

 

そう、主人公は薬を盛られて親友の家に監禁。

そして、そこで判明する事実は文学少女は特別な血筋を持つ親友を慰めるための奴隷だったということ。

そしてなんと……

 

親友は……

 

 

ふたなり……だったのである

 

 

 

なんでそんなにキレてるの? と思われるかもしれない。

だが、本当に不意打ちなのだ。男の娘。あっても、実は女だったという描写のみ。この中で、そこでこそ築き上げられる描写があるだろう。なんなら、伏線があればそれでも許せた。しかし、そういうのがないのだ。突然ぶっ込んできたのだ。性癖トラップというのは古来より誰だって喜ばない。不意打ちの中で許せる性癖などそんなにないのだ。ユーザーを見ていたらしようともしない所業。例え神が許しても俺が許さない。

 

さて、ここまでキレてこのローキックはかなり効いたが、更に追加のもう一発がある。

 

上の文学少女なのだが……

 

すでに調教済みであり、タトゥー(淫紋)を入れたドM奴隷なのである。

 

普通に、親友と文学少女がHなことをするシーンもある。

このクソカス野郎がぁ~~~~~!! 地獄に落ちろぉ~~~~~~! という気持ちになるのだ。

ユーザーフレンドリーではないし、誰も喜ばない。ふたなりという属性における悩みや良さも生きていない。文学少女かと思ったら調教済み雌豚を渡されて、親友は問題を抱えているので気にしていたらふたなりだったというユーザーの悪い意味での衝撃のダブルインパクト。人によってはこのゲームを叩き売るだろう。男の娘好きにも女好きにも嬉しくないだろうが!

 

 

と、言う感じでキレた所で話を戻そう。

さて、このルートにおいて親友はヤの就くお仕事の一人息子? なのだが……なんと、その家系は特別な血筋であり非情に強力な力を持っている。

そして、その力は暴力的にさせるために仕方なく封じ込めるために文学少女がいる。文学少女もそういう血筋の関係者であり、生まれたときから奴隷として扱われていたのである。

 

そういったことを何年も続けている自分の家に反発していた親友。そして、主人公が記憶を忘れてしまった嵐の日に起こった事件をきっかけに本気で変えようと考え始めた……などと色々あったのだがうろ覚えなので詳しい人に任せよう。

さて、ここで突然出てきた伝奇要素に目が飛び出そうになることだろう。俺も飛び出そうになった。

まず、他の要素(前回)などに関しても何もないが血筋に関する特別な力の情報などは何もない。何もないのである。突然生えていた。かろうじて読み取れそうな伏線は親友が嫌なことがあると裏で暴れているこの描写である。

 

無茶を言わないでくれ。「今、私がどんな気持ちか分かる?」と聞いてくる面倒くさい彼女ムーブで読者に読み取らせようとするな。

このルートはやけに「普通とは違う」みたいな感じでアピールをしてくる。

例えば、主人公を呼び出すために文学少女が使った手紙なのだが……

 

最初見たことは腹筋がねじ切れるかと思った。

実際にある商品らしいのだが、ちゃんとした流通には載っていないようなタイプの商品である。なんなら、これを見つけて最初に小さくて可愛らしいメモ用紙だと感想を抱く方がおかしいだろ。ぬいぐるみを知らない世界から来た住人か?

なんか同じような要素で色々キレた気もする。

 

このルートは意外性という言葉を勘違いして「とにかく正道からズレた要素を出せば珍しくて面白い」と思っているようなルートである。

面白いことをちゃんと面白いと理解しないと型破りではなく形無しだという言葉を思い出してしまう。他の型破りな面白いゲームを見てみろ。

 

そして、イチャイチャして交流を重ねながらも運命の日(ホテルで事故が起きる日。これは全ルート共通なのである)がやってくる。

このゲーム、ラブコメとしてみるならシリアス要素がとんでもなくジャマをしてシリアスとしてみるならラブコメ要素が凄いジャマをしている。お互いに良さを殺して悪さを際立たせる。最悪のマリアージュが起きているのだ。

 

そして、何が致命的かというと別に面白くないのだ。シリアスな内容は先が気になると言うよりも「露悪的な奴を茶化す」に近く感じてしまう。悲劇の解決にカロリーを使わないと寒々しいのだな……という知見を得た。賢さトレーニング成功である。

 

さて、運命の日にやってきたのは前回の油断できない美女(カス)ではない。

 

 

親友のお父さんである。親友のお母さんは血の影響で堀に送られたという情報があるのだが、マジで触れられる内容がフェザータッチ過ぎてこちらにそよ風しか送られてこないので分かることが少なすぎる。

あと、性癖には刺さるけどなんかどういう意図でそういうスーツの着方をしてるんだろう。こういうの、たまに気になるよね。肩掛けスーツ、寒いのか暑いのかも分からない。かっこよさ目当て過ぎる。

閑話休題、このおっさんがやってきて何をするのかというと説得である。

 

「現実を見ろ」「死ぬか諦めるか決めろ」

 

みたいな感じの問答をする。ちなみにその際に主人公をスタンガンで拉致して気絶した後に強い酒を流し込んで強制的に酔わせているらしい。そんなレベルで酩酊するなら場合によっちゃ急性アルコール中毒で死亡もあるだろ。さらになんか危険な薬も服用させているらしく、考えれば考えるほど誅殺しようとしてる? としか思えない。

そんな状態の主人公と会話するおっさん。その時主人公は決して諦めない大切さを説いていく。

 

内容自体は普通だが、別にそこまで悪くはない。まあ、問題はというと主人公が諦めないという気持ちだけで何もしてない本当に口だけ番長であると言うことだろう。番長が説教をしているので「どういう立場のつもりだよコイツ」みたいな気持ちが芽生えるだけである。

 

あと、やけに指示語が多くふわっとした内容で何も具体的に言わない。そのせいで白々しい会話感が増している野も良くない要素かもしれない。良くないのはこのゲーム全部だろって?

 

ここで親友が登場。主人公を見てぶっ壊そうと親父を殺そうと刃物で刺そうとする。それを庇って刺される主人公。

その後なんやかんやあって最後には和解。最初からこの家を建て直して新しい常識を作ろう……みたいに終わる。詳しい話は自分の目で確かめてみてくれ!

 

本当にここからは酷いが、生き延びた主人公の両親達がテロ行為で権力者(笑)を全員ぶっ倒して証拠も集めて逮捕させる。そう、最初に紹介したルートと同じ「全部解決してくれたのはスーパー両親だった」である。

 

本当に最悪なのは、これでキャラは成長しない。成長した要素は見えないということである。

事件を通して関係性は変わったが別に成長を感じないというのは致命的なのだ。なんのためにこの話はあったんだ……? という疑問が浮かんでいく。

 

さて、主人公が成長してないだの説教がうるさいだの親友と文学少女のエッチシーンの尺が一番多く感じるなどの問題点を除くと実は割と見れるルートである。

 

これが見れるルートというに恐怖を感じるだろう。この後に待ち構えている残り2ルートに比べればまだまだ可愛いものである。

さて、次は双子ルートだが……正直に言ってこのルートの胸くその悪さと最悪さは色々と語りたい気持ちと語りたくない気持ちがある。

それでも俺は待っているか分からない読者のために説明をしよう。

 

 

そう、決して……二週目をやりたくないからではない。

信じてくれ。