この世界の闇。ここはクソエロゲ3丁目

たまに布教しつつクソエロゲの闇を伝えて世界の広さを教えるブログ

【名作紹介】お前らはサクラノ詩をやるべきだ

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本当に名作だからプレイして損はない。たまには名作を熱く語る日があってもいいんじゃないかなって……

サクラノ詩を別のところでオススメしていたら、こっちでもオススメしたくなりました。というのが本音

 

持論だが、まず皆は沢山名作をやるべきなのだ

それはなぜか? 良い悪いを判断するためにはまず最初に必要なのは良いものを沢山見るべきだ

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当たり前だが、勘違いしやすい

「自分の中で面白いの基準を作る」というのはとても大切だ

一つの柱があれば、その人は楽しむことにブレないようになる。クソゲーをつまらないと切り捨てていいゲームをプレイする精神は健全なのだ

 

え? じゃあなんでお前はクソエロゲをやってるのかって?

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今はその話じゃないので、名作を勧めようじゃないか

もう百回は皆にオススメされてるであろうサクラノ詩というゲームについてだ

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http://www.getchu.com/soft.phtml?id=44121

 

このゲームは、「素晴らしき日々」や古くは「もえカン」。分かる人には分かる「H2O」などを生み出した枕の「いつ出るんだよ」ゲームだ

どういうことか? このゲームはケロQ枕というメーカーが「メーカー最初の作品です!」と公式で告知した

 

そして10年程音沙汰がなかった

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そのせいで「エロゲ界の出る出る詐欺」「延期四天王」「あと20年はかかる」とまで言われる程にネタになっていた

しかし、それも10週年を迎えて発売が発表。エロゲ界を騒然とさせた

 

 

さて、そんな「サクラノ詩」であるが、どういうゲームか?

 

ここから引用##

春。 世界的な美術家である父の死により、天涯孤独となった主人公・草薙直哉は、親友である夏目圭の家で世話になることに。
そこには、直哉が通う学園の担任である夏目藍、圭の妹で女優の夏目雫 との交流が待っていた。
そして、新学期の到来と共に、遠い昔に転校した幼なじみ・御桜稟 が、再び直哉の前に現れる。

風に巻く桜の花びらの向こう。 それは、約束されていた再会の如く――。

時の刻みが想いを重ね、感情の奔流が形になるとき、そこで出会う光景とは?

##

 

これがあらすじだ。普通に面白そうな萌えゲーっぽいなぁと感じた君

「面白い萌えゲー」だけじゃない。これは「マジで面白いシナリオゲー」なのだ

 

おそらく感じ方は人それぞれだが、俺は間違いなくこのゲームを推せる

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まず、このゲームは芸術をテーマにした話だ

絵を書いていて、断筆してしまった主人公が美術部を通して芸術に向き合っていく話である

ここまで見てるだけだと、まだ分からないかも知れない

 

この話は、芸術の光と闇にえぐりこんでいる話だ

 

そう、芸術には光もあれば、闇もある。創作は楽しいところもあれば、暗く辛い部分もある。そういった部分にガンガン踏み込んでいく

実力の出てしまう作品だからこそ、それは評価になりアイデンティティになる。だからこそ、その創作には深い闇と光が備わる。

 

誰かから認められないと成立しない相対評価でもあり、自分の納得が何よりも必要な自己評価の必要な芸術の苦しみと楽しさを伝えてくるのだ。

 

この物語は、なんと言っても

「キャラが魅力的であり、決して一つのスタンスだけではない」

という部分につきる。

 

芸術をテーマにして、答えに向かって歩いていくのだが。

この作品には明確な一つの答えはない。

 

「才能が無くても楽しんでいる」「才能があるからこそ、苦しみ悶える」「自分の求めた風景を追い続ける」「誰かの評価のために作る」

 

そういう様々なスタンスがあり、どれも否定されていない。

そう、芸術への向き合い方などは一つではない。様々な向き合い方がある。それを伝えてくるのだ。

 

そして、それをたてるのは魅力的なキャラクター達

 

最初こそは明るい面で、馬鹿なノリでプレイヤーを楽しませてくれる。

だけども、章が進むと彼らの悩みや闇。そして色々な現状に直面することになる。

彼らは悩みのないキャラクターではない。それぞれが自分の中に持っている何かを伝えようとする「芸術家」なのだ

 

決して芸術家でないキャラクターもいる。彼女たちは時として救いとなってプレイヤーも主人公も助けてくれる。

 

そして、主人公もノリがよくそれでいて肝心な時に真面目で真摯に向き合う良いキャラクターだ。二枚目のようにみえて、憎めないいい塩梅を持っている。

 

ここで百の言葉で良さを伝えても良いが、ここに便利な体験版がある

http://www.getchu.com/soft.phtml?id=44121

 

見て、感じて欲しい。キャラの魅力は言葉ではなくプレイで感じるのが一番だ

 

 

そしてこの物語は「泥を啜っても、どれだけ辛くても向き合う話」なのだ

芸術に対して、上辺だけじゃないその辛さや苦しみに向き合い、それでも求めてしまう光に向かって進んでいく青春の物語なのだ。

芸術というだけあり、作中では様々な小説や哲学書や詩人の言葉が引用されて、それをとても上手にシーンに落とし込んでいるのだ

中にはそれ自体がテーマになり得る程に切り込んでいく。おそらく文芸好きも哲学好きもプレイして損はない。こういう要素は好きな人にはニヤッとさせてくれる。

 

そして天才の多い物語なのだ。「様々な天才が出てくる」というと安っぽく感じるが、天才というだけでは芸術は成り立たない

そう、天才にも種類がある。そして、本物の中の本物は一握りしか居ない

だから、この物語はエゲツない。本物であるだけではいけないのだから

しかし、それが芸術の本質なのだ

 

そんなふうに、個別ルートを終わらせるとこう思うはずだ

「ああ、なんて面白くて良い良作だったんだろう……」

そういう感想を抱くはずだ。

 

 

 

 

 

その先があるのだ

そこで終わりではないのだ。そして、その展開は人によっては受け付けないかも知れない

だけども、この物語はあの展開を持ってしなければ最後に向かえない

そう、あの結末があってこそ。あの先を見てこそこの作品は名作足り得るのだ

 

 

エロゲは、コンシューマーと違い「売れる作品」よりも「クリエイターの作りたい作品」というものが出やすい

確かに売れる作品である前提はある。しかし、その前提を起きつつもニッチな「クリエイターの作りたいからこそ生まれる作品」がある

これはエロゲ市場の特性であり、利点だ

 

R18でクリエイターへの制限が少なく、本当に書きたいものを書こうとして作れる

だからこそ、クソゲーだって生まれるし逆にこんな「心に抜けない棘を刺す」怪作も生まれる。

エロゲはこれだからやめられない

そして、この「サクラノ詩」は創作をする人間にとっても見て欲しい

 

芸術だけではない。絵だけではない。何かを作る苦しみと悩みを描き、その光を描きながらも光だけではない。それ以外も必要なのだという作品だからだ。それはどんな芸術にだって通じる話なのだ

だから、このゲームを是非プレイして「抜けない心の棘」に刺さって欲しい

そしてこう言おう

 

「サクラノ刻はまだ?」 と

 

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さて、そこそこ長文で書いたが普通におもしろいエロゲをプレイしていることも、それに対して熱があることも分かってもらいたい。

ちなみに、前作の「素晴らしき日々」というゲームも発売している。こちらもプレイして欲しい。

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http://www.getchu.com/soft.phtml?id=1002943

HDリメイクが出たのでぜひこっちを買おう

 

これはいうなら「人間の闇と光」を書いた作品だ。エゲツさなはこっちのほうがヤバイのでこっちを先にやるほうがダメージは少ない。ハマってサクラノ詩素晴らしき日々でプレイすると、暫くカラオケができなくなるぞ!

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そういうわけで是非プレイして欲しい。

ちゃんとクソエロゲもレビューする。ちなみに今月はこのゲームを買ったので面白かったら話題にするかも知れないよ

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そういうわけで普通のエロゲ紹介記事です

クソエロゲを期待してた人! 悪いな! 嫌がってもまたすぐにクソエロゲの話はしてやるよ!

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